音楽系サブスクでは多くの場合、自由に好きな曲を繋いでプレイリストを作ることができます。
本命バンドを応援するために、プレイリストをどう活用すればいいのでしょうか。
本命のためにサブスクをどう活用すべき?
K-POPグループや日本の大手アイドルグループのファンだと、SNSでよく「ランキングを上げるためのプレイリストの作り方、再生するにあたっての注意点」などが事細かに出回っています。
特にK-POPの場合だと本国内での競争も熾烈ゆえに「良い順位を取らなければ本国の大手音楽番組に出ることも難しくなり、最悪グループお取り潰しの危機」があるので新曲リリース時は必死になる人が多いです。
ただ、V系ですと事情がまた違いますので丸々真似するのではなく「無理のない範囲を参考にする」で十分です。
現役V系バンドのサブスク活用
V系だとランキングにそこまで「何がなんでも1位を取らなければ」とファンが必死になる必要は無いことが多いです。
無論販促は必要ですし、チャートも上になるに越したことはないですが、V系は現場主義の強いジャンルですから各種チャートで1位になるよりも現場に来てくれる人が増えた方がいいですし。
K-POPファンが書いているスミン指南のブログなども、軽く基本部分のみを参考にするのはいいですが全部その通りにやろうと思うと色々無理が出てしまいます。
「複数のサブスクをどれも有料版で登録する」「総再生回数を億単位めざす」「プレイリストを大量に作る」レベルの頑張りは、お金も時間もかなり必要な割にあまりV系の実情には合わないです。
現役のV系バンドなら「推しにきちんとお金が入り、運が良ければ新規を現場に呼べる」ができれば十分です。
有料のサブスクサービスも1つ登録していれば十分でしょう。
バンギャは忙しいですから、複数登録していても管理が行き届きません。
後述の通り、プレイリストを作ってSNSに放流したり、自宅作業中に鳴らすだけでも十分です。
解散・休止済みバンドが本命の時
すでに解散・活動休止しているバンドでしたら、チャートにこだわる必要はありません。
サブスク回しは「今も聞いているとメンバーに伝えたい」「今はメンバーの活動がサポートばかりで新曲が出ないから、印税も少しでもあげたい」という気持ちを伝える手段として考えればちょうどいいです。
作詞作曲者には定期的に印税の明細が届きますし、少額であっても形には残ります。
もう引退してしまっている人であっても、「自分の曲を聴いてくれる人がどこかにいる」というのは心の支えになるでしょうし、現役で音楽を続けている人なら尚更「まだ自分も頑張れるな」という活動のモチベーションになります。
サブスク再生の注意点
上述の通り、バンギャさんには「プレイリストを作って自分の自宅作業用BGMとして回す」「SNSでちょっと気になってくれた人向けにプレイリストを共用する」といった方法を気楽にやっていくのをお勧めします。
あまりキリキリと考えると疲れてしまって続きません(笑)
とはいえ、いくつか最低限守っておいた方がいいこともあります。
同じ曲の連続再生はやめておこう
すごく好きな曲があると言っても、サブスクでは特定曲ばかり回しているとbotなどの不正扱いされてポイントにならないことがあります。
各サブスク運営とも、スパムや不正対策は様々にやっていると言われていますが、詳細は公表されていないことが多いです。
なので、ブログやXに多くあるK-POPファンのスミン指南には「bot扱いを避ける再生方法」が多数載っていますが、推測が混じっているので完全に各社内の基準を踏まえたものではありません。
また、スパム対策は時折公開されないまま運営会社の方で多少の改定が時々あります。
しかし、同じ曲を何十回となく連続再生するのはあまり良くないというのは共通しています。
連続再生しまくってもポイントにはならない、として上記のようなアイドルグループのファンの間でも推奨されない行為、として注意が回っています。
とても気に入って何十回となく聞きたい曲が1つあっても、サブスクでの繰り返し再生は避けましょう。
ライブラリに入れたアルバムを順繰りに聞いたり、自分で作ったプレイリストに他の曲と共に組み込んで回した方が無難です。
2〜3曲づつ他の好きな曲を混ぜつつプレイリストを作りましょう。
最低30秒は再生しよう
Apple musicやSpotifyなどの大手サブスクでは、「30秒は再生しないと有効再生数としてカウントしない」ことがはっきりしています。
もちろん、フルで聴いた方がどのサブスクでも確実にポイントにはなります。
後述のように再生回数が厳しい曲の場合は特に、「早く次の曲聴きたいな」と思っても30秒は最低鳴らしておきましょう。
Spotifyは再生数1曲1,000回を超えておこう
1日何万再生!なんてとこを無理して目指す必要はありませんが、Spotifyに関しては「1年間に再生数1,000いかない曲にはお金を払わない」という規定が2024年4月から発動しています。
これは適当なAI生成のクズ曲を大量にアップしているスパムアカウント対策とも言われています。
つまり、Spotifyでは再生数1,000いかない曲は再生数が表示されませんし作者の収入にもなりません。
これは作詞作曲したメンバーが推しだと色々心配になります。
なので、再生数が1,000切っている(=再生数が表示されていない)曲があるなら、Spotifyメインで回している人はその曲を含んだプレイリストをいくつか作って回し、どうにか再生数1,000は越えるようにしておきましょう。
ただ、そんなに難しいことではありませんのでさほど必死になることもありません。
ゼロの状態から1人で回しても、1日3回でも1ヶ月で90回ですからゆっくりペースでも10ヶ月半で十分到達できます。
プレイリストに組み込んで朝晩回すだけでもいいですし、実際0からってことはそうそうないですし他のファンの人が聞いてくれることも考えれば半年強くらいでどうにかなる数字です。
同じバンド推しのSNSでのフォロワーさんがプレイリストをアップしていたら、回して上げるのもいいでしょう。
最も、「Spotifyでは再生数が少なくてもLINE MUSICだと多い」と言ったように、何故かサブスクサービスによって再生数が全然違うバンドもよくあります。
一社で再生数が思わしくなくても、あまり心配しすぎないことも大事です。
大きなイベントや対バンの予習用リストを作ろう
「自分の本命、もうちょっと動員伸びないとこの先が心配」「せっかくいい新譜が出たのに、あまり話題になっていない」と思ってしまうこともあると思います。
また、十分売れているところが本命でも「こんないいバンドだからもっと広く知ってもらいたい、もっと大きな会場で演奏するのをみたい」と思うことも多いと思います。
そんな時、大きなイベントや対バンに出るのでしたら対バンのファンにも知ってもらういいチャンスです。
特に最近イベント出演がご無沙汰になっているバンドや、対バンがあまり今まで当たってこなかったところだと、本命のお客さん以外は今の定番曲やノリを知らないことも多いです。
サブスクのプレイリストの活用方法の一つとしては、ライブでの定番曲をリストにしてSNSなどで共有することになります。
対バンのファンや、「興味はあったけどこれまでなかなか見る機会がなかった」という新規になってくれそうな人にとっては曲のノリを掴みやすくなり助かります。
ジャンル違いの対バンや、大きなフェスに出るのでしたら特にどのような曲があるのか知ってもらうことは大事です。

本命メンバーの作曲リストを作ってみよう
サブスクで再生数が多いと、作詞作曲者に入る印税もそれだけ増えます。
もちろんサブスクの、特に無料版で入る印税は数回の再生ではごくごく微々たるものでしかありません。
しかし毎日たくさんの人が再生してくれると「塵も積もれば山となる」です。
もし本命のメンバーの強火ファンという自覚がある方は(笑)、自分の推しが作った曲をプレイリストでまとめてしまうのも一つの手です。
SNSで共有するのでもいいですし、公開状態にして置いておくだけでも誰かがどこかから飛んで鳴らしてくれることもあります。
ライブのセットリストと同じリストを作ろう
特に記念になるライブや、自分の思い入れのあるライブのセットリストがあるのでしたら、その通りにプレイリストを作ってみるのもいいと思います。
リストを鳴らすだけで、自分も思い出に浸れますし再生数が多くなっていけばメンバーにも印税が入って一石二鳥です。
バンドによっては、ライブ直後に毎回セットリストをプレイリストにしてSNSで配布してくれるところも出てきています。
V系ではnurié が2024年5月からライブごとにセトリをSpotifyのプレイリストとしてXで配布するという試みを始めており、他のバンドでも徐々にそのような試みを行うバンドが出ています。

あの日の映画みたいに
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