飛行機の遠征に欠航リスクはつきものです。
台風や機材繰りで急な欠航になって遠征の時に困ることもあります。
では、実際に欠航した時に慌てないための方法を解説します。
前日までに欠航が決まったらどうする?
台風が直撃する予報が出ていたり、地震などの大きな災害で空港が破損して数日間使えないなどの事態の場合は、前日までに欠航が決まってメールで通知が来ることもよくあります。
大型の台風の場合、2日前までに欠航アナウンスが出ることもあります。
2019年10月の台風19号の時は、10/12に「羽田と成田発着のANA便が全部欠航」という公式発表が10/10の夕方時点でありました。
この場合、振り替えや払い戻しの手続きを各社公式サイトなどで行うことができます。
わからなければ電話で聞いて早めに確認することが大事ですが、大量の欠航があると電話が繋がらないことがあります。
そうした時は、自分でどうするか考えてweb版でキャンセルや振り替えの手続きをするしかないです。
遠征を諦められない時は、前日や同日の後の時間にまだ飛べそうな便があるかどうかをすぐ確認し、振り替えできるか否の可能性を探ってみましょう。
これも早くしないとなくなってしまいます。
新幹線やバスで行ける可能性がありそうでしたらそちらをすぐに押さえましょう。
どうにもならない場合、キャンセルして遠征中止の決断をしないといけないこともあります。
そんな時は航空会社サイトで払い戻しの手続きを済ませ、宿泊予定だったホテルに速やかに連絡しキャンセルしましょう。
2020年のコロナウイルス流行時は、GWの1週間前ごろには欠航が決まった便が多く出ています。
このような大規模災害の場合、キャンセル料なしで払い戻しできる措置も多いので、航空会社の公式発表をよく読みましょう。
空港についた後に欠航になったら
空港に着いてから欠航!とか、保安検査場の中に入って離陸まで1時間を切ってから急な欠航決定もよくあります。
そのような時はどうすればいいのでしょうか。
まずは航空会社のカウンターへGO!
欠航のお知らせがあった時点で、すぐに航空会社のカウンターに行きましょう。
その上で、振り替えなどが可能か、運行再開の見通しがどれくらいあるかを聞いてすぐ次の手段を決めましょう。
振り替えやキャンセルの時、会社によっては規定の範囲内で立て替えをしてくれるところもあります。
ANAは所定の書類を30日以内に郵送すれば、鉄道やバス、宿泊代を上限15,000円まであとで振り込んでくれます。
この書類をもらうためにも早くカウンターに行きましょう。
欠航便がたくさん出ると、手続きの行列だけで長時間かかることもありますのでとにかく早くです。
LCCの場合は特に振り替えがスムーズにいかないことが多々ありますので、とにかく急いでカウンターに行きましょう。
遅い時間帯だとLCCはカウンターを撤収させてしまってないことがありますので払い戻しに手間がかかるります。
振り替え便で行く
まだ早い時間の便だと、後続の便に振り替えてもらえることもあります。
これもモタモタしているとあっという間に席が埋まってしまいます。
早くカウンターに行って振り替えが可能かどうか聞き、手続きをしましょう。
後続の便に振り替えてもらう
機材繰り欠航の場合、同じ空港行きでも後の時間帯の便だと飛んでいることもあります。
天候による欠航の場合でも、時間が経つにつれ天気が回復して来ることもあります。
後の便でそのまま行けそうなら、すぐに航空会社カウンターに行って振り替えの手続きをしましょう。
このような事態に備える意味でも、遠征の行き道の飛行機はなるべく早い時間を取った方がいいです。
他の空港行きに振り替えてもらう
どうしてもその路線が今日中はずっと欠航で飛びそうにない!と言うこともあります。
また、最終便を取っていたら欠航になってしまった!なんて時も同じ空港行きの振り替えはもう頼めません。
このような場合、目的地の近隣県行きの路線がまだ無事に飛んでいたらそちらに振替えてもらう手もあります。
愛知県ならば小牧行きが欠航になった場合、セントレア(中部国際空港)に振り替えてもらえれば同じ県内ですしそれが一番いいですよね。
他県でも近いエリアの空港ならば振り替えして到着できる可能性があります。
熊本行きの便が欠航になった時は福岡か佐賀に振り替えが可能です。
福岡便の方が本数も多く、遅くまでやっています。
急ぐのでしたら博多から新幹線に乗ればいいですし、急がないなら福岡空港か天神から高速バスに乗ればいいです。
他の交通手段に変える
東京ー大阪間のように、新幹線がある路線ならそちらに振り替えるのも手です。
夜行バスがあれば、そちらに振り替えも可能です。
羽田でしたら、20時台発の便が欠航になっても急げばJR東京駅発の夜行バスに乗れますので、急いで予約しましょう。
その際も申し出れば、航空会社が差額を請求できる書類をくれたりします。
すぐに航空会社カウンターに出向いて「新幹線で行きます」「夜行バスに乗ります」と申し出ておきましょう。
現地でもう一泊する
振り替えも無理でどうにも帰れない場合、現地でもう一泊することになると思います。
この場合も、ホテルは早くとりましょう。
航空会社によってはホテル代をある程度出してくれる場合もあります。
羽田空港の場合、国際線と国内線の2つのターミナルにそれぞれホテルがあります。
一番安い国内線第一ターミナル(JAL側)の方にあるカプセルホテル「ファーストキャビン」は一番安いですから当然早く埋まります。
払い戻しの手続きの前に、とりあえずまず宿を押さえましょう。
空港内や空港からの徒歩圏内でホテルが取れない時は、タクシーやバス、鉄道ですぐ行ける範囲の宿をすぐ押さえましょう。
欠航時の決断は早く!
振り替えてもらうにせよ、そのまま現地で泊まるにせよどうするかの決断はとにかく早くしましょう。
振り替えにしても残席数に限りがあることはよくあります。
グズグズ考えているとあっという間に時間が経ち、何も取る手段がなくなります。
どうしていいかわからなくなりそうですが、とにかく欠航の時は落ち着いて即断即決が一番です。
[PR]欠航になっても慌てないためには
どんなに気をつけていても、飛行機である以上天候の崩れなどで突発的な欠航はあるものです。
自分の出る空港が快晴でも別の地域の空港が悪天候で、機材繰りの都合がつかなくなることもあります。
遠征の計画を立てるときから、欠航の可能性も念頭に置き、どうやったら振り替えルートをスムーズにいけるか、十分に下調べして紙に書くなどしてまとめておきましょう。
特に台風の季節や、北海道や東北で雪が降っている季節は要注意です。
空港近辺のホテル(成人の人ならラブホも含め)も調べておき、連絡先をスマホに入れておいたり手帳にメモしておけるなら尚良いです。
宿泊予約総合サイトや高速バスの予約サイトの公式サイトはアプリ版を入れてすぐ使えるようにしておきましょう。
そして、予算には余裕を持って現金は少し多めに持っておきましょう。
どんな時に欠航になる?
対策はもちろん大事ですが、「どんな時に欠航になるか」というのも知っておきましょう。
悪天候
台風や濃霧の時はもちろん出られません。
最近は台風の進路予想を考慮して、前日のうちに欠航が告知されることも多いです。
冬だと、大雪で欠航になることがよくあります。
特に新千歳空港は冬に大量の欠航が出る場合もあります。
機材繰り
他の空港から来るはずだった飛行機が、なんらかの事情で来れないこともあります。
そんな時に、その機体を使う予定だった次の便も欠航ということになってしまいます。
台風や大雪の時、ほとんど影響がないはずの地方もこれで欠航になってしまうことがあります。
機体の不調
飛行機はフライトごとに点検はするものですが、そこで不調や故障が見つかる場合もあります。
そうなった場合、その機体は修理点検が終わるまで飛ばせません。
また、滅多にないですが遭遇するとひやっとするのは、動かしている最中にどこか故障したりした場合です。
このような場合、一旦離陸に向けてタキシング(滑走路を走る)最中でも離陸が中止になり引き返しで欠航になる場合があります。
自分が乗っている飛行機が無事でも、同じ時間帯に同じ空港を使っている他の飛行機にトラブルがあって滑走路が使えなくなり欠航になることもあります。
空港・航空会社のシステムトラブル
これも滅多に起きないことではありますが、運営会社側のシステムが落ちてしまうこともたまにあります。
これは客の側からは予測不能ですのでどうにもなりません。
当日中に回復することが多いです。
大規模な災害
震災や水害で空港の設備が破損してしまった時も、長期間の欠航になることがあります。
コロナウイルス流行時は、観光地への流入を防ぐため間引き運行的な欠航が行われています。
まとめ
気候やシステムトラブルなど、予期せぬ欠航に当たってしまうことはあります。
その時に次の行動にすぐ移れるように事前の準備と余裕を持った予算組みは大事です。
当日いきなり欠航になった場合は、振り替えにしろ延泊にしろ「次どうするか」という決断は早くしましょう。
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