最近、「トコジラミ発生」というニュースをよく聞くと思います。
どのようにヤバいものなのか、遠征先でもらわないようにするにはどうすればいいかを解説します。
トコジラミって何?
「シラミ」と名前がついていますが、シラミではなくカメムシの一種です。
南京虫とも言い、英語では「bedbug」と言います。
参照:練馬区公式サイト「トコジラミ対策について(予防と家庭での駆除)」
5〜8mmほどの大きさで茶色をしていて、ベッドやソファなどの家具の隙間など、暗いところに潜みます。
生き物の血を吸う性質があり、人間が噛まれるとその唾液でアレルギーを起こすため皮膚の炎症ができ、ひどい痒みや発疹が発生します。
ひどいと寝られないほどの痒みになり、炎症の方も結構長いこと残ることがあります。
特に外見が大事なお仕事の場合は仕事に出られず遠征費用稼ぎにも支障が出ますので、用心するに越したことはないです。
明るい場所は嫌いで、高音や乾燥にも弱いです。
トコジラミの流行がやばい?
2023年、コロナによる規制が緩和した流れを受けて世界各国で人の流れが増加したことにより、欧州などで急激にトコジラミ発生が起こっています。
アジアでも韓国が被害に苦慮しており、日本でも散発的に発生して問題になっています。
しかも薬剤耐性を持ったトコジラミが増えており、殺虫剤の効きが悪いこともあります。
フランスなどではホテルの部屋だけでなく、鉄道の座席にまで発生して問題になっています。
トコジラミ被害を防止するには?
国外遠征する人はもちろん、国内遠征でも十分に気をつける必要があります。
汚いホテルは避けよう
掃除が行き届いた場所でも持ち込まれてしまうことはありますが、それでも掃除のできていないホテルの方が圧倒的にやばいです。
汚いホテルには不潔でも気にしない客が増えますので、持ち込まれる危険性が増えます。
どんなに安くても口コミで「汚い」「虫が湧いている」という話がたくさんあるホテルはやめましょう。
古くても掃除が行き届いているホテルでしたら、掃除の際に潜んでいた幼虫や卵を除去できている可能性も高くなります。
また噂で「あそこは不良の溜まり場になっていたり、援交などの悪いことに使っている」という評判が高い安ホテルやネットルームには入らないようにしましょう。
問題が多い客を注意しないスタッフが無頓着ということですから、普段の掃除や点検もお察しレベルです。
掃除にはまめに入ってもらう
完全に掃除で取り除くことはできなくても、埃をこまめに掃除機で吸っていれば紛れていた卵を処理できる可能性は高まります。
また、掃除の時にカーテンを開ければ光を嫌うトコジラミは逃げます。
なので、連泊の時でも掃除はしてもらった方がいいです。
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海外遠征の時の対策
特にトコジラミ大発生が報じられている国に遠征する時は用心しましょう。
スーツケースは部屋の中で開けっぱなしにしないようにし、台があるのならそちらで開閉作業をしましょう。
大きなビニール袋で荷物を包んで対策する人も多いです。
大発生中の国では、夜も電気は消さない方がいいです。
殺虫剤は効く?
トコジラミ用の殺虫剤も市販されています。
しかし、スプレータイプの殺虫剤だと飛行機には持ち込めません。
また、材質によってはスーツケースや毛布などに噴射してはいけないものもあります。
よく注意書きを読み、適切な場所で使いましょう。
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もしトコジラミに刺されたら
ホテルでトコジラミに刺された場合、あるいは刺されていなくても部屋の中でそれらしい虫を見つけた場合はすぐフロントに言いましょう。
また、部屋の隅にふんがある場合も荷物は開けないようにし、即フロントに通報です。
国内のホテルでまともなところでしたら、即座に部屋を変えてもらえます。
基本、発生した部屋は封印になり業者による駆除作業が終わるまでは使いません。
まともじゃないホテルにあたってしまいロクな対策もしてくれない場合、とにかく荷物はビニール袋で封印しましょう。
そして早いうちに皮膚科を受診して対応してもらうのが大事です。
ホテルの事後対応が悪い場合はホテルのある自治体の保健所に報告したほうがいいです。
服に潜り込まれている可能性が高い時は、服や荷物で可能なものは熱いお湯につけるか天日干ししましょう。
お湯や殺虫剤をつけられない材質のものは可能な限りガムテープでペタペタ貼って卵をとり、使ったガムテはビニール袋に封印する形で捨てましょう。
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