ここのところニュースを賑わせている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
ライブ遠征にも影響はないのでしょうか?
どのような対策をすればいいのでしょうか。
コロナウイルスの感染を予防するには?
まず、自分がかからないようにすることが何より大事です。
基本的な感染防止策をきちんとやりましょう。
まずはインフルエンザと同じ対策が基本!
2019年末から世界的に大流行している新型コロナウイルス感染症(COVID-19という名称が正式につきました)。
とはいえ、まずは必要以上にビビリすぎず、超基本の誰でもできる感染症対策をしましょう。
インフルエンザの対策とまず同じ予防法、「手洗い」「マスク」「うがい」が大事です。
ワクチンだけはまだこれからというところなので、それ以外の対策の基本徹底が必要です。
コロナ対策は「飛沫感染」を防ぐのが何より大事です。
つばの中に入っているウイルスが体の中に入ってしまうことで感染します。
つまり、くしゃみやおしゃべりの時に飛び散る細かい唾の粒子を防御する必要があります。
会食で感染例が多いのも、喋りながら食べることでつばが飛び散りやすいからです。
流行中に人ごみに出るのは避けるに越したことはありませんが、用事があるときはマスクをして、くしゃみなどからの感染を避けましょう。
帰宅したらうがい手洗いをちゃんとしましょう。
自分の咳やくしゃみも飛び散らないように気をつけましょう。
超基本の手洗いとうがいをやろう!
新型コロナウイルス感染症を予防するには、「手洗いとうがい」というとても基本的なことをまずきちんとしましょう。
コロナウイルス系はアルコールに弱く、一般的なアルコール系消毒薬で対策できます。
これは、ウイルスがエンペローブと呼ばれる脂質などでできた膜で覆われている構造で、アルコールや石鹸といった、脂質に作用するものでエンペローブが壊れるからなのです。
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ですから、トイレに行った時は必ず石鹸で手を入念に洗いましょう。
指の先から間までしっかりと石鹸を泡だて、十分にすすぐ事が大事です。
トイレの後だけではなく、外出から帰った後や遠征先でホテルの部屋に戻った時もすぐ手を洗いましょう。
手洗いの正しいやり方の動画も多数あります。
こちらは福岡県の公式動画です。
公共のトイレでアルコール消毒液が置いてあればなおいいです。
手を洗い、拭いて水滴を取り去った後でアルコール消毒液をつけましょう。
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ホテルやライブハウス、ホールのフロントで、インフルエンザシーズンにはアルコール消毒液がよく置いてあります。
それで手を消毒するようにしましょう。
この騒動を受け、インストアイベントの会場となるCDショップや一般的なショッピングセンターにもアルコール消毒剤を置くところが増えています。
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体質上、アルコール消毒液でかぶれたりする人はかかりつけのお医者さんや薬局の薬剤師さんとも相談し、体質にあう消毒液を選び自分で持って行きましょう。
この「アルコール殺菌」「石鹸で手洗い」は同じエンペローブウイルスが病原体であるインフルエンザや風疹の予防法としても有効です。
体が弱っていると他の病原体ももらいやすくなります。
睡眠をきちんととって体調を整え、感染症予防のワクチンをうち「弱っている時に新型コロナウイルスやその他の感染症をもらう」可能性を減らしましょう。
冬はインフルエンザワクチン、それ以外の季節は風疹か麻疹のワクチンを打っておくのが大事です。
参考:東京都感染症センター「新型コロナウイルス関連肺炎に関する情報」
そしてうがいも大事です。
うがいをすることにより、喉に入ってきた細菌やウイルスの数を減らすことができます。
泊まり遠征の人は、必ずホテルに戻ったらうがいをするようにしましょう。
必ずしもうがい薬を使わなくても、水でも十分です。
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遠征時は、ホテルに帰ったらなるべく早くうがいだけではなく入浴や衣類の洗濯をしたほうが良いです。
体や衣類にもしウイルスがついていても、ボディソープや洗剤で洗えば落ちますからね。
体調管理をきちんとしよう!
コロナにかからない、あるいはかかってもできるだけ軽く押さえるためにも普段の体調管理は大事です。
持病や障害のある人はかかりつけの病院ともこまめに相談し、服薬の必要がある人は忘れないようにしましょう。
肥満はコロナにかかった時の重症化リスクが高いと言われています。
テレワークで運動不足の人も多いこの頃ですが、無理のない範囲で運動をしてダイエットや血行改善を心がけましょう。
煙草も肺の状態を悪くしますし、コロナにかかった時に悪化リスクが高くなります。
なるべく禁煙が望ましいです。
熱が出たんだけど大丈夫なの?
「咳や熱が出てる!コロナウイルスじゃないの?」と心配になってしまう時もあると思います。
このようなときは絶対素人判断せず、必ず感染症学会などの専門家の公式声明を隅から隅まで熟読し、それに従った行動をとりましょう。
その上で「熱が数日続く」のようなどうしても気になる症状があるときはライブに行く前に後述の各自治体の電話相談にかけた上で、指示に従いましょう。
他の病気や、ただの軽い風邪である可能性も大いにありますが、37度以上の熱が出ているならばコロナか否かに関係なく、ライブも仕事も学校も絶対に休みましょう。
各自治体に相談用の特設電話が設けられていますので、そのような相談窓口に電話してから受診する方がベストです。
参照:首相官邸公式サイト 各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口
地域の病院で、発熱外来を設けている病院があればそちらに電話して、指示を仰ぎましょう。
このようなご時世ですし、冬はインフルエンザの流行とも被っています。
病院によっては「咳の出ている人・外国に渡航歴のある人の受診は要事前連絡」としている場合もありますので、そのようなときはきちんと問い合わせましょう。
相談電話にかけて受診してください、となり病院に行く時は、マスクしておきましょう。
「ただの風邪だった!安心!」と思いきや他の患者さんからインフルをもらうとかもあり得ます。
現在感染が全国に広がりつつあるので、「特に症状がないけど不安だから受診したい」といきなり病院に行くのは絶対やめましょう。
国内ライブ遠征には影響はあるの?
2020年2月26日付で首相から「2週間の大型イベント自粛」が望ましいとの声明が出たこともあり、アリーナやドームレベルはもちろん、大きめのライブハウス公演も中止や延期が相次いでいます。
中止になる範囲の日程は様々ですが、概ね2021年秋冬までは大きなライブは中止か延期のところが多いようです。
延期先の日程は早いと4月中、中には2021年秋冬まで伸ばすところもあります。
海外ライブやワールドツアー、ホールの単発ライブを止めるところも出てきています。
大手のアイドルですと流行の報道に伴い握手会を中止したりするところは出ており、上記の声明に伴いコンサートの延期も相次いでいます。
タレントの握手会でも、握手をやめお渡し会など形式を変えるところもあります。
一方で、小さな会場だとライブを決行するバンドもありますがギリギリまで判断に悩むところも少なくありません。
ライブハウスでも感染者が出てしまったニュースを受けてからは、ライブハウスでも中止や延期が増えています。
ライブを決行するバンドでも、希望者はチケット代の払い戻しに応じるところがほとんどです。
職場やご家庭がコロナ騒動で影響が出て遠征できなくなった人は、後述の手順に沿って払い戻しを行いましょう。
新型コロナでライブが中止になった時は?
完全中止か延期かどちらにしても、チケットは必ず保存しておくこと。
まずは公式サイトからのお知らせをしっかりと読み手続きを行いましょう。
交通機関やホテルに関しても、遠征を中止する場合は速やかに連絡しましょう。
どこまで払い戻ししてもらえるかは判断が分かれるところですが、とにかく連絡だけはしておきましょう。
JALやANA,スカイマーク、天草エアラインは払い戻しを当面、手数料無料で応じてくれることになりました。(当初の予定より随時伸びています)
参照:ANA新型コロナウィルスの感染拡大に伴う国内線航空券の特別対応について、JAL新型コロナウイルス肺炎に関する航空券の特別対応や各種対応について
鉄道の方も、JRは切符などの払い戻しに応じていますので問い合わせましょう。
参照:JR東日本新型コロナウイルスの影響に伴うきっぷ及び通学定期券の払いもどしについて
中止にならなかった、ライブやインストアイベントに行くときは上記の感染症対策をきちんとしましょう。
休校期間中にライブに行っていいの?
2020年3月から、小中高が休校となりました。
緊急事態宣言解除で休校も解除となりましたが、緊急事態宣言にならない地域でもクラスターが出た学校は休校となることもあります。
休みになったのでライブに行きたい!と思ってしまう人もいるかもしれません。
明確に法的な規制はされてないとはいえ、休校中のライブ参戦は正直あまりオススメはできません。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴として、「丈夫な人が症状がないまま感染して、感染力だけはある」状態があり得るのです。
休校の目的は、「丈夫な学生さんが発症しないままの状態で知らないうちに感染してしまい、抵抗力の弱い人にうつす事態を防ぐ」ことも大きいのです。
ですから、ライブ行けないのは辛いでしょうが、高校生以下の学生の皆さんは、休校期間中は家でしっかりお勉強することを強くオススメします。
がっつり勉強して、大学受験でいい推薦をさっさともらえた方がコロナ騒動が収まってから遠征しやすいというものです。
海外遠征は大丈夫なの?
国内遠征であれば、上記の通りの基本的な対応を心がけることが大事です。
しかし海外遠征、特に中国への遠征だと話が変わります。
韓国や欧州もかなり感染が広まっていて、イタリアやフランスは特に感染者数が増えています。
飛行機も感染が広まっている地域からの便が差し止めになったりしているので、航空機のダイヤも今後長期に渡り変更があることが考えられます。
中国でのライブ予定がある日本のアーティストがそう多いわけではありませんが、今後の動向によってはライブの有無が左右される可能性はありますので、マメに情報蒐集しておきましょう。
嵐の北京コンサートも中止になっていますしね。
また、コロナウイルスに限らず外国で体調を崩すと現地の医療機関でうまく診療を受けられないことも多いです。
まして感染症が流行っている地域だと現地の人も病院に殺到します。
COVID-19流行と同時期に、アメリカではインフルエンザも流行中です。
ですから、感染症をもらいやすい人や遠征先で体調を崩しがちな人、アレルギーで使える薬に制限がある人は流行が治るまで中国以外でも海外遠征を控えたほうがいいと思います。
丈夫な人も、よくニュースに目を通して状況によっては遠征中止も決断しましょう。
中国以外の国にどうしてもの仕事で行く予定のある人も、ニュースはチェックして、「大丈夫そうだから行こうかな」という時も海外旅行保険はしっかりかけましょう。
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